【2025年運勢解説】天秤座編
全体運
2025年は天秤座の方にとって、非常に重要な星回りが待っている年です。
その一つは、目の前のサインである牡羊座に土星が移動することです。土星はこれまで魚座を巡っていましたが、2025年5月25日に牡羊座に入ります。9月1日には逆行して再び魚座に戻るため、本格的に牡羊座に入るのは2026年のことになるのですが、2025年も約4か月間、目の前のサインに土星が滞在することとなります。土星が目の前の星座にやってくると、出会いやパートナーシップ、社会的には契約ごとなど、対外的な関係性において壁や限界を感じることがあります。天秤座はもともと人とのかかわりを大事にする星座なので、土星が巡ることで、人との関係性において試練や課題が浮上しやすくなります。無駄につながってきた人間関係については、縁が切れていくようなこともあるでしょう。また、健康面にも注意が必要となるため、身体のメンテナンスを意識的に行うといいでしょう。
また、2025年7月7日には海王星も牡羊座に入ります。こちらも逆行して10月22日には魚座に戻りますが、それまでの間、現実感が曖昧になる傾向があるため、契約ごとや約束において慎重さが求められます。
土星と海王星がともに牡羊座にいる期間は、この影響をありありと感じるタイミングとなるでしょう。
一方、7月7日には天王星が双子座に入ってきます。双子座は天秤座の方にとってご自身の高い理想や信念を表す場所です。ここに天王星が入ることによって、これまで信じていた価値観や、ずっと当たり前に思っていたことに対し、「それは本当だったんだろうか」「違うかもしれない」というような疑問を感じることがあるかもしれません。新しい価値観に目覚めさせられるような、そんな影響を受け取ることとなりそうです。天王星もいったん牡牛座に戻りますから、本格的にその影響を受けるようになるのは2026年になってからとなります。
さらに、特に天秤座の初期度数に太陽を持つ方、具体的には9月の下旬辺り、秋分の日のあと数日辺りに生まれた方は、この天王星と、水瓶座に入った冥王星が、ご自身の太陽と120度のグランドトラインという形を作り、非常に強力でポジティブな配置となります。その上、海王星が目の前の星座にいますから、トランスサタニアンと呼ばれる土星より遠い天体によるカイトという大変特殊な複合アスペクトを形成することになります。
これは今まで通りではない生き方を求め、価値観を大きく変えていくような影響をもたらすでしょう。現実の生活上の影響というより、内的な、価値観に対する大きな刺激があるのです。人間関係を本質的なものにシフトするために、いったん一人きりになろうとするかもしれません。孤独になるということではなく、一人で考えてみる、隔離された場所で自分の人生を見つめ直す、一人きりの価値観を感じてみる、そういう時期なのです。大事な自分をしっかりつかみ直すことが重要なテーマになるのではないでしょうか。自立独立、離脱といったことがあるかもしれませんが、グランドトライン、カイトといった好ましい複合アスペクトなので、案外、すんなりシフトして行けそうです。
木星からみると、天秤座の方にとって、2025年は前半に運気の盛り上がりが集中しています。この木星の配置は、天秤座にとって理想を追求し、新しい学びや広がりを求める絶好のチャンスを与えます。特に6月10日までの間に、やりたいことや会いたい人に積極的にアクションを起こすことをおすすめします。6月10日以降は木星が蟹座に移動し、前半に築いた繋がりや取り組みが後半に活かされることになるでしょう。
仕事運
2025年は、6月10日以降、木星が蟹座に入ることで、社会的な立場を上げていく、あるいは社会的な承認を得て、ステータスが上がっていくようなチャンスが巡ってきます。しかし、目の前の牡羊座に土星が入ってくるため、期待が大きくなり、プレッシャーを感じることもあって、非常に忙しい時期となりそうです。大事な人とはしっかりとつながっていくことを心掛け、ターゲットを絞ってしっかりアピールしていくといいでしょう。体調面には注意しながら仕事にまい進してください。
特に4月中旬から6月中旬にかけては、火星の影響で仕事の勢いが増し、新たなプロジェクトの立ち上げや人間関係の構築が順調に進む時期となります。この期間に迅速な行動を心がけることで、良い結果を得られるでしょう。一方で、8月から9月にかけてはストレスを感じやすくなるため、無理をせず周囲と協調する姿勢が求められます。
後半に向けては、特に秋以降、社会的な評価が高まり、財運にも良い影響を与える運気となります。天秤座の方にとって、この時期は契約やパートナーシップが重要な鍵を握ります。対人面での誠意ある対応や、明確な契約を結ぶことで、高い評価を収益に結び付けることが可能になります。一方で、秋には散財の可能性もあるため、必要な支出と不要な支出を明確に区別することが求められます。
恋愛運
2025年は土星が向かいの星座に入ってくるため、出会い運に制限がかかるかもしれません。気分としても行動面においても、出会いに積極的になれないのです。ただ、逆に言うと、浮ついた恋愛ではなく、じっくり誠実な人と出会っていく、身を固めていくという運気なので、人生をともに歩んでくれるようなパートナーとの出会いを狙っていくといいでしょう。
5月1日から6月6日にかけて、目の前の牡羊座に金星が巡ります。牡羊座には土星もいるのですが、それでも、この時期は、対人面においてより魅力を感じやすくなり、またご自身の魅力も発揮しやすく、いいなと思ったり、素敵だなと感じたりするような感性が広がる期間なのです。この時期は、きちんとしたフォーマルな場や信頼できるルートでの出会いを意識すると良いでしょう。
8月の下旬から9月中旬にかけても、出会い運が再び盛り上がるタイミングです。この時期は、恋愛運というより、楽しい友人を得られそうな楽しみな星回りです。本格的な恋愛につながらなくても、友情を育むことで、後々素晴らしい恋愛に発展することもあるかもしれません。
また、10月中旬から11月上旬にかけては、天秤座の方の魅力がアップして、周りにアピールできる時期です。この期間は、ご自身の感性が豊かになり、周囲に自然とその魅力が伝わるタイミングです。恋愛だけでなく、人間関係全般で楽しさを共有し、関係を深めることができるでしょう。
2025年以降、2年から2年半の間、土星が目の前の星座である牡羊座を運行するため、なかなか恋愛運が盛り上がるというわけにはいきませんが、土星は、誠実で確実なつながりをもたらします。結婚や身を固めるような真剣な関係を求める方にとっては、そうしたチャンスが訪れるかもしれません。
西洋占星学研究家。実占歴25年以上。
西洋占星学を石川源晃、松村潔の各氏に師事。
1996年より東京アナウンス学院にて西洋占星術講座を担当。
2001年より松村潔氏の主催する「占星術虎の穴」にて占星術初級講座を担当。
2003年より中級講座を担当。
2003年〜2007年イシス学院(旧・タロット大学)にてタロット初級講座講師。
以降、ARI占星学総合研究所にて、西洋占星術講座、タロットリーディング、個人鑑定を行っている。
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