【2023年運勢解説】射手座編
全体運
木星が2022年の12月20日に本格的に牡羊座に入り、2023年の5月17日に牡牛座に移るまでの間、牡羊座に滞在します。牡羊座というのは、射手座と同じ火のエレメントであり、射手座からみると5番目のサインになります。何か楽しいことを始めたいとか、自分の活動をもっと広げたいと思っている人は、5月17日より前にそれを表に出し、行動に移していくといいでしょう。
ただ、一方で、3月7日に土星が魚座に入ります。土星は2025年の5月まで魚座に滞在し、射手座にとっては90度という緊張の角度を取ってきます。土星は問題があるところを明らかにし、弱っているところを揺さぶってきます。そしてそこをメンテナンスさせることで、安定化、固定化させようとするのです。
魚座は射手座にとっては4番目のサインですから、自分のベース、家族、ルーツ、基盤、帰属意識といったところを振り返り、メンテナンスしなければならない場面が生じてくるでしょう。たとえば具体的には、実家に帰らなければならなくなるとか、家族のケアをしなければならなくなるとか、あるいは自分がしてきたことの根拠を固める必要が生じるといった事象が発生するかもしれません。射手座は議論好きで、宗教的で、哲学的です。その目指しているところについて根拠を求められることがあるかもしれないのです。
土星が魚座に滞在する最初の1年間に問題提起が起き、その後、それに対する対処を求められるでしょう。ここは真摯に向き合い、きちっと片付けておくことが重要です。そのことによって、土星が去って行ったあと、自分の基盤がしっかりとしたものになっているはずです。
ただ、3月24日に冥王星が水瓶座に移ります。射手座にとっては、これまで15年もの間、山羊座にいた冥王星が、収入を得る方法とか仕事の面など、実生活を支える部分で価値観を大きく変えていくような影響を与えてきたかもしれません。冥王星は長期間同じ星座に滞在するので、その影響は意識的に感じるものではなく、無意識的に、知らない間に影響を受けているという感じなのですが、その冥王星が水瓶座に移ることによって、射手座にとっては自由度が増してくると思われます。2023~2024年は山羊座と水瓶座の間を行ったり来たりするため、まだしばらくは自由になったり、元に戻ったりという感覚があるかもしれませんが、冥王星はその後、20年間もの間、水瓶座に滞在しますので、大きな流れとしては自由の方向に向かっています。3月24日以降は動きやすさを感じ始めるかもしれません。
仕事運
火星は2022年の8月20日から2023年の3月25日まで7か月もの間、双子座を運行していました。双子座は射手座の反対側ですから、火星の勢いが強すぎるかもしれません。牡羊座に木星があり、火星が双子座にあった時期は、人との出会いにおいて、焦ったり、催促されるようなイメージがあり、場合によっては攻撃されているように感じることがあるかもしれないのです。
特に土星が魚座に入る3月7日以降は、自分がまわりに否定されているように感じたり、目の前に自分に意見をしたり攻撃してくる人がいるように感じたりするかもしれません。とても忙しそうです。いろいろなものが押し寄せてくるでしょう。でも、木星が牡羊座にいる5月17日までの間は、おおらかに構えていればいいのです。冷静にコツコツとやっていくことによって、火星が目の前で大騒ぎをして、何かを迫ってきたとしても、落ち着いて向かい合えばいいのです。
火星は5月21日には獅子座に入ります。獅子座に火星があるときは、射手座にとってトラインという好角度になりますので、安定して火星の推進力を使うことが出来るようになるのです。ですから、射手座の人にとって、ことを起こしていく、仕事を推進していくのにふさわしいのは5月の後半になるでしょう。
5月17日から1年間、木星が牡牛座に滞在しますが、その間は、仕事が忙しくなり、立場が上がったり、自分のしてきたことを認めてくれる上司や部下が現れたり、職場での関係性が良くなるかもしれません。
2018年からずっと天王星が牡牛座に入っていたため、射手座の人はもしかしたら独立したいと既に思っていても、土星と天王星が90度だった昨年までは、まだ足りないものがあったのかもしれません。射手座の人は2026年に天王星が双子座に入る頃に独立のチャンスが出てくるので、それまではしっかり準備を進めていかれるといいでしょう。
恋愛運
射手座の真向いの双子座に火星が運行している間に、2月20日に牡羊座に金星が巡ってきて、3月1日に牡羊座を運行中の木星と重なります。この頃は、射手座の人にとっては恋愛モードが高まります。バレンタインやホワイトデーなど楽しめそうです。正攻法で、お目当ての方に素直に気持ちを表現してもいい時期でしょう。特にお勧めなのは2月下旬から3月の上旬です。
3月7日に土星が魚座に入ると、射手座の人は自分のベースを固めたいという意識が高まりそうです。身を固めるという感じです。ご家族から将来どうするの?と聞かれるようなことが増えるかもしれません。長い目で見て、自分が本当に心休まる、人生を共に歩んでくれそうな人を見つけようかなという気持ちが出てくるかもしれません。射手座は理想が高く、旅に出たら家に帰ってこないような星座なのですが、魚座に土星があるこの2年間は、恋愛というより結婚に対しての真剣度が増し、自分のことをしっかり振り返りつつ、きちっとしたパートナーを得ることに向いている時期です。特に5月17日までの間は運気が高まっていますから、その時期を有効活用してください。
西洋占星学研究家。実占歴25年以上。
西洋占星学を石川源晃、松村潔の各氏に師事。
1996年より東京アナウンス学院にて西洋占星術講座を担当。
2001年より松村潔氏の主催する「占星術虎の穴」にて占星術初級講座を担当。
2003年より中級講座を担当。
2003年〜2007年イシス学院(旧・タロット大学)にてタロット初級講座講師。
以降、ARI占星学総合研究所にて、西洋占星術講座、タロットリーディング、個人鑑定を行っている。
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