【2023年運勢解説】牡牛座編
全体運
木星が5月17日に牡牛座に入ってきます。この木星は2024年の5月26日まで牡牛座に滞在しますので、木星の恩恵を1年間通して安定して得ることができます。牡牛座にとっては大変メリットが高い時期になります。
木星は12年で12星座を一周していく幸運の源、拡大と発展の天体です。木星が入る星座の特徴や特質が社会にポジティブに広がっていくのです。
太陽が牡牛座の人にとっては自分の太陽の上に木星が運行してきますから、自分の生きる目的や存在がポジティブに周りに認められやすい時期になります。この時期を使って新しい12年サイクルを始めると、木星の恩恵を受け、いいサイクルに乗っていけるでしょう。
2018年から2026年の間は、天王星が牡牛座にあり、2024年の4月21日には木星と重なります。ですから、この時期の牡牛座は、パターンを変える力を持った天王星の影響を受けています。
本来の牡牛座は、ずっと同じパターン、同じことを繰り返す力があり、変化を好みません。決めたことはテコでも動かない頑固さというか、落ち着きというか、非常に安定感があります。しかし、ここ近年は、天王星の影響で、同じ場所にいたいのに移動しなくてはいけないとか、変化せざるを得ないことなどが起き、対応を迫られてきたのではないかと思います。
木星が牡牛座に入ると、この変化を非常にポジティブな力として発揮していくことができるようになります。
仕事運
木星と天王星が重なるときは13年ごとに来るのですが、これは「好景気アスペクト」と呼ばれています。天王星の新規力を、木星が拡大・発展させていくため、新しい産業が生まれると、そこに拡大・発展の力が効いていくのです。特に起業家の人々にとっては、非常にポジティブな時期として見ることができます。
牡牛座で天王星と木星がコンジャンクションするということは、牡牛座的なこと、つまり素材を大事にする、物質的な繁栄を大事にするということに幸運が訪れます。牡牛座の人の太陽の真上で木星と天王星がぴったりコンジャンクションするのは2024年ですが、1年間、ゆっくりと牡牛座を運行していく木星の良い恩恵を、長期にわたって受け取ることができそうです。牡牛座の方は安定志向で変化を好まないかもしれませんが、ここはビジネスチャンスに乗れる時でもあり、良い変化をしていける時期ですので、是非、勇気を持って変化していくといいでしょう。
5月17日までの牡羊座に木星がいる間は、新しいチャンスに向けて、準備の期間として、あたためておくといいでしょう。5月17日以降、牡牛座に木星が移ってからが本番になりますから、それまでの間はエネルギーをチャージして、計画を立てておくといいのです。
この数年間、牡牛座の天王星と水瓶座の土星がずっと90度という緊張の角度を保っていたため、牡牛座はその影響を強く受け取っていました。いろいろな意味でストレスを感じる配置だったでしょう。土星の位置は社会的な認識を得る位置にあるので、土星が巡ってきていること自体は悪くはないのですが、天王星と90度という角度にあったため、人生で変わらざる得ないことを、いろいろと経験されたのではないでしょうか。
その土星が3月7日にいよいよ魚座に移ります。魚座の土星はこのあと逆行することなく、ずっと魚座にいますので、牡牛座からみると60度の角度となります。良い意味で土星からのコントロールを得ることが出来るので、しっかりと物事を実現させていくことができそうです。社会的な意識の高まるときでもあり、また社会的に発展していくこともできそうです。
土星のいい効果は、無駄を排除して本質的なものだけをきちっと維持・管理し、残していく、固めていくということです。牡牛座にとっては、11番目の星座から効いてくることになりますので、それは、人間関係において、ご縁のないものは排除され、本当に信頼のおける人間関係が構築できるスタートの時期になるのではないでしょうか。
牡牛座に木星が入っている間に、自分がやりたいこと、向かっていきたい方向性、また自分の特性を打ち出せば打ち出すほど、土星の効果で、必要なメンバーがまわりに集まってくるでしょう。土星が魚座にいる間に、無駄な関わりや、本質から逸れている関わりは、だんだんとフェードアウトしていくことを経験されると思います。恐れずに自分を大事にし、自分中心に感覚を磨いていくことによって、自分にとっての大事な繋がりと、そうではない繋がりがよく見えてくるはずです。本当に大事な人間関係をきちっと維持していくための判断力が磨かれることでしょう。
恋愛運
3月17日から4月11日までの間、金星が牡牛座に入ってきます。金星は牡牛座の支配星ですから、金星の動きは牡牛座の人にとって、とても重要です。
3月30日前後には金星が天王星と重なります。この辺りに、自分自身の魅力を発揮し、引き寄せる力が高まりそうです。新しい出会いも期待できそうですね。
牡牛座に木星が入る5月17日以降は、恋愛運も非常に高まってくる時期となります。木星の恩恵を受け取った恋愛のあり方は、保守的で穏やかで、社会的にも信頼されるきちっとしたものです。ただ、6月5日から金星が獅子座に入り、7月10日頃まで火星も獅子座にいて、金星と火星がとても近づくのです。その後すぐに金星は逆行して、火星は去っていってしまうため、スレスレに近づくこと自体が牡牛座の人にとって、心のザワつきとして表れるかもしれません。掻き立てられるようなことが、ありそうです。牡牛座には天王星があり、獅子座の金星・火星と90度という角度になるのが6月から7月の上旬くらいまで続きますので、ここは要注意期間です。一瞬の刺激を求めた行動に拍車がつきやすい時期でもあるので、注意してください。
とはいえ、牡牛座には瞬間的に燃え上がるような恋愛は似合いませんし、実際そうした方向には転じにくいとは思います。2023年の牡牛座の恋愛は、できれば、まわりの人々から認められ、社会的な承認を得られるような、信頼関係が繋がっていくような恋愛が祝福されます。
積極的にアプローチができそうな時期は、2023年10月の後半くらいでしょう。金星が乙女座に入り、木星と調和的な角度のトラインとなり、蠍座の太陽・水星・火星とオポジション、そして土星が調停の角度となる魚座にいます。蠍座に火星が入る頃から影響が出てくるでしょう。金星が乙女座、火星が蠍座という時期に、自分の好みをはっきりとさせ、自分から積極的にアプローチしていくのが良さそうです。普段は自分から積極的にアプローチするのは苦手な牡牛座ではありますが、このときはターゲットを絞って積極的に話しかけたり、コミュニケーションを取ったり、アピールしたりしてもいい時期です。自分の望む幸せをつかむためのスタートのタイミングをつかみましょう。
西洋占星学研究家。実占歴25年以上。
西洋占星学を石川源晃、松村潔の各氏に師事。
1996年より東京アナウンス学院にて西洋占星術講座を担当。
2001年より松村潔氏の主催する「占星術虎の穴」にて占星術初級講座を担当。
2003年より中級講座を担当。
2003年〜2007年イシス学院(旧・タロット大学)にてタロット初級講座講師。
以降、ARI占星学総合研究所にて、西洋占星術講座、タロットリーディング、個人鑑定を行っている。
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