2025年を星の動きから紐解く

2025年には注目すべき星の動きが4つあります。

まず、その4つを押さえておきましょう。

①海王星と土星の牡羊座入り

魚座に滞在していた海王星と土星が、共に牡羊座に移動します。3月30日に海王星が、そして5月25日に土星が牡羊座に入ります。ただ、9月1日には土星が、10月22日には海王星が魚座に戻り、これらの星が本格的に牡羊座に入るのは2026年になってからとなります。

➁天王星の双子座入り

牡牛座を運行していた天王星が7月7日に双子座に入ります。天王星も11月8日には再び牡牛座に戻り、本格的に双子座入りするのは2026年となります。

➂トランスサタニアンと土星の作り出す小三角形

水瓶座、牡羊座、双子座の初期度数に冥王星、海王星、土星、天王星が入り、とてもエネルギッシュな小三角形を作ります。

④木星の蟹座入り

双子座に滞在している木星が6月10日には蟹座に入ります。

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。


  1. 海王星と土星の牡羊座入り
  2. 天王星の双子座入り
  3. トランスサタニアンと土星の作り出す小三角形
  4. 木星の蟹座入り

海王星と土星の牡羊座入り

海王星は165年かけて天球を一周し、一つのサインに13~14年ものあいだ滞在します。海王星は2012年に本格的に魚座入りしてから、13年間、魚座を運行し、2025年3月30日にいよいよ牡羊座に入るのです。

一方、土星は約28~29年で天球を一周しますので、一つのサインには2年半ほど滞在します。この2年半の間、土星は海王星と共に魚座を運行していたのですが、2025年の5月25日に海王星を追いかけるように牡羊座に入ります。

牡羊座というのは12星座の始まりの星座であり、すべての始まり、スタートダッシュ、新しい世界を開くパワーにあふれた場所です。

そこに海王星が入ると、新しい世界を夢見る、期待する、そして可能性を開こうとするエネルギーに沸き立つのですが、海王星ですから、目に見えないものを期待し、夢見て憧れるのです。牡羊座に入った海王星は、人々の意識の中に新しい世界を描き、夢を見させるのでしょう。

一方、土星にとって牡羊座は居心地のいい場所ではありません。土星には古い価値を守りたいという意識があり、新しいことを始めようと促す牡羊座のエネルギーの中で、土星はその良さを発揮することが出来ず、失敗を重ね、挫折しそうになることも少なくないでしょう。

そんな土星は9月1日には再び魚座に入り、10月22日には海王星も魚座に戻っていきます。土星が魚座入りした2023年3月7日から、隠された問題に目を向けさせられることになりました。個人のレベルでいうと、自分の過去の問題やトラウマと向き合って来た方もいらっしゃるかもしれません。土星・海王星が魚座に戻っている間、もう一度、そうした面に向き合うことになるかもしれません。魚座というのは12星座の総まとめの場所。最後にもう一度、魚座の課題をおさらいすることになるのでしょう。

そして2026年2月14日になって、いよいよ本格的に土星が牡羊座に入り、2月21日に牡羊座の0度で土星と海王星がぴったり重なることになります。

したがって、2025年は内面の問題を整理して、新たな時代に入っていく準備段階となりそうです。

天王星の双子座入り

7月7日には天王星が双子座に入り、牡羊座に入ったばかりの土星・海王星と60度という好角度となります。

土星にとって、天王星という星は「パターンを変える、変化を及ぼす」という影響を与えるため、安定していたい土星にとっては脅威なのですが、60度という角度にあると、ポジティブに働くのです。今まで変化しづらかったことを変えていってもいいんだと、新しい価値観を取り入れやすくなるでしょう。

この天王星はいったん双子座に入るものの、11月8日には再び牡牛座に戻ります。それまでの約4カ月の間は、双子座に滞在し、規制の概念を破るような、新しい価値観を受け入れていく、そうした変化が起きやすい時期だといえるでしょう。

そしてその後、2026年4月26日に本格的に双子座入りする天王星は、2032年まで長い間双子座に滞在します。天王星によって双子座エリアの価値観が一新され、通信、交通、流通、コミュニケーションツールなどにおいて、新たな概念、価値観が目覚めていくことになるのです。2025年はその一端を垣間見ることになるでしょう。

トランスサタニアンと土星の作り出す小三角形

水瓶座に入ったばかりの冥王星、双子座に入った天王星、そして牡羊座の初期度数にいる海王星と土星は、60度、120度という小三角形を形作ります。

単に土星が牡羊座に入って海王星と重なるというだけでなく、天王星や冥王星からポジティブな影響を受け取ることになりますから、今までの観念では通用しない、何か全然違う常識を受け入れて変わっていかなければならない、そうした時代に入ることを意味するのです。前例のないことや、想定外のこと、びっくりするようなことも受け入れて、新しい世界を開いていくことになりそうです。

ショッキングなこともあるかもしれません。何かしらの犠牲を払うことになるのかもしれません。牡羊座0度の土星がトランスサタニアンの星たちから一気にエネルギーを受けるのです。これは過去を捨て、新しい世界に踏み出していく、大いなる一歩なのです。失敗しても、うまくいかないことがあっても、ある意味、目覚めて、新たな世界を切り開いていく勇気を持ちましょう。

8月頃には、牡羊座の初期度数にいる土星・海王星の向かい側の天秤座に火星が入り、カイトという形になります。これはとても推進力のあるアスペクトです。

ただし、火星にとって天秤座は苦手なエリア。そのため争いごとを招きかねない配置とも言えるのですが、向かい側に土星・海王星、そして冥王星と天王星とのグランドトラインとなりますので、アクセルとブレーキの綱引きとなり、興味深いエネルギーが展開しそうです。

天王星が双子座にいる7月7日から11月8日までの4か月間は、2025年を印象付けるニュースや、新しい時代を感じさせる出来事、人々の意識の移り変わりなどを垣間見るのではないでしょうか。

木星の蟹座入り

2020年12月22日に木星と土星が水瓶座の0度で重なり、風の時代に入ったと言われました。木星と土星は20年に1度、重なるのですが、これまで200年近く、ずっと地の星座で重なってきていたものが、これからの200年くらいは風の星座で重なることになるという、大きな切り替わりポイントだったのです。

地の星座というのは、お金やモノ、社会的な地位や学歴などを重視する価値観。長い間、そうした地の価値観が優勢だったものが、これからは情報やネットワークといった風の価値観が重要な時代に入ったのです。

2020年に風の星座で重なった木星と土星は、2024年に90度という角度を作りました。ひとつの折り返し地点に来たことになります。2024年は魚座と双子座での90度だったのですが、2025年6月10日に木星が蟹座に入り、6月15日にもう一度、土星との最後の90度を形成するときは、蟹座と牡羊座の1度台での90度となります。

魚座と双子座のときのテーマは、魚座の意味する人々の心や福祉など、世の中の最も光が当たってこなかったところに目を向けてメンテナンスしていくことが課題となり、それをクリアして初めて、木星双子座が進みたい方向に進んでいくことができるというものでした。

一方、蟹座に入った木星は、蟹座の価値観、すなわち自国の豊かさ、身近な人たちとの安心できる豊かな生活を大事にしようとします。木星は蟹座では勢いを増しますから、6月以降は、そうした価値観が大きく盛り上がってくる一年間になります。

そこに牡羊座の土星から課題が提示されます。それは見知らぬ人々や異邦人かもしれません。あるいは新しく何かを始めようとする未経験者かもしれません。そうしたものからのプレッシャーを感じ、それを課題として乗り越えていくことを求められながらも、そうすることによって器を広げ、見知らぬものを受け入れながら発展していくことになるでしょう。

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