4ハウスとは

4ハウスは基盤・ルーツの部屋!10個の天体の意味を総当たりで解説!

今回は西洋占星術の4ハウスについての記事です。

4ハウスに各10個の天体が入っている人の意味をはじめ、天体が0個、天体が多い場合についても解説しています。

さらに、4ハウスカスプがホロスコープの天底にある意味まで、詳しく触れていますよ。

こちらの記事を読めば、あなたや周りの人の4ハウスの性質が読み解けるでしょう。

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【目次】

    1. 4ハウス(4室)は基盤・家族・ルーツの部屋!
    2. 4ハウスに月が入っている人「プライベートな生活を重要視」
    3. 4ハウスに水星が入っている人「フットワーク軽くいられる場所」
    4. 4ハウスに金星が入っている人「愛されて育った家庭的な人」
    5. 4ハウスに太陽が入っている人「家族が一番!家庭の中心人物」
    6. 4ハウスに火星が入っている人「自立心が強い!活気のある家」
    7. 4ハウスに木星が入っている人「家が繁栄をもたらす」
    8. 4ハウスに土星が入っている人「忍耐強さにより安住の地を築く」
    9. 4ハウスに天王星が入っている人「形式にとらわれない家庭」
    10. 4ハウスに海王星が入っている人「夢見る旅人」
    11. 4ハウスに冥王星が入っている人「強い影響力を持つ家庭」
    12. 4ハウスの支配星をチェック!天体が0個の人もその意味を読み解くことができます
    13. 4ハウスに天体が複数入っている人「家族やプライベートにエネルギーを注ぐ」
    14. 4ハウスから基盤・ルーツに関する価値観を知ろう!

4ハウス(4室)は基盤・家族・ルーツの部屋!

4ハウスは基盤の部屋です。その人の起点となる部分、つまり家族・地元・安心できる場所などを表します。

4ハウスカスプ、つまり4ハウスが始まるポイントはコッホやプラシーダスなどの一般的なハウスシステムの場合、「北中点」と重なります。

「北中点」というのは、太陽がいちばん高い位置にある「南中点」の反対側です。太陽が西の地平線に沈み、地球の裏側に来ている場所ですね。

4ハウスのカスプは、別名「IC(イムム・コエリ)」と呼ばれています。

ホロスコープの根っこの部分に位置しているため、その人を支えるベースの性質を表すのです。

その人のルーツでもあり、父親・実家・先祖の影響が表れている場合もあります。

1ハウス・4ハウス・7ハウス・10ハウスは「アンギュラーハウス」と呼ばれています。アンギュラ―ハウスに入った天体は、そのハウスの分野や天体が象徴する力が強く表れ、活力の源となります。

また、4ハウスのナチュラルサインは蟹座なので、支配星は月になります。月は感情を象徴するので、心の拠り所や精神的なルーツを表すこともあります。

4ハウスカスプはホロスコープの下降点であると同時に、そこから上がっていく上昇点でもあります。逆に人生の起点だけでなく終着地点も表すため、晩年の過ごし方もわかるのです。

4ハウスに月が入っている人「プライベートな生活を重要視」

月は感情・肉体・安心感を象徴する天体です。周りの空気を取り込み、繋がる力があります。

4ハウスに月が入っている人は、自分の基盤となるものに触れることで安心します。ですので居住環境に居心地の良さを求める思いが人一倍強いでしょう。

月は母親も表すため、家での過ごし方や家庭への考え方について母親から強く影響を受けやすいようです。

家族と過ごしたり家に居ることを好んだり、プライベートに多くの時間を費やす傾向があります。どう家を飾るのか、どの仕事を選ぶのかも家族が基準になりやすいでしょう。

一方で、心から安心できるテリトリーの状態をキープするため、居住環境が変化することに抵抗感を持つかもしれません。

また、地元愛が強く、その土地の文化や生まれ持ったルーツに興味を抱きやすいようです。安住の地を見つけることで、精神的なバランスが取れるでしょう。

4ハウスに水星が入っている人「フットワーク軽くいられる場所」

水星は知性・物事を認識する力を司っています。

4ハウスに水星が入っている人は、家で考え事をするとはかどります。

そのため在宅ワークなど家に関連する仕事に向いているでしょう。中には不動産などで収入を得る人もいるようです。

水星は機敏さも表すため、家に色々な人が訪ねてきたり自分が他所を訪れたり、よく人が出入りする環境で育った人が多いとも言われています。

そのため、大人になると移動や引っ越しが多く、変化のある環境に身を置きたがるようです。

制限なく動ける場所作りをすることが開運になります。

4ハウスに金星が入っている人「愛されて育った家庭的な人」

金星が象徴するのは、美・快楽・楽しみです。

4ハウスに金星が入っていると、幼少期から周りに愛されて育った人が多いようです。

家庭に幸せなイメージを抱き、周りからも家庭的な人という印象を持たれやすいかもしれません。

夫婦仲の良い家庭を築き、晩年も平穏で楽しい生活を送ると言われています。

居住環境を楽しく居心地の良いものにするために、家具やインテリアに凝る人もいるようです。

また、来訪客に対して美味しい料理を振る舞ったり楽しませたり、上手におもてなしをするでしょう。

4ハウスに太陽が入っている人「家族が一番!家庭の中心人物」

太陽は行動の目的・威厳・プライドを表す天体です。

太陽が4ハウスに入っている人は、プライベートな生活に重きを置きます。家族や身内を守ることを、使命だと感じやすいでしょう。

その反面、世間から注目を浴びるなど、目立った活動をするのは好まない傾向があります。

男性であれば、結婚後は家庭を大切にするようです。仕事では家族との時間を取れるような働き方を選択するかもしれません。

女性であれば積極的に家庭を取り仕切り、良き妻良き母となるでしょう。

4ハウスは両親などルーツを表すため、父か母から金銭的なサポートを受ける人もいます。

4ハウスに火星が入っている人「自立心が強い!活気のある家」 

火星が象徴するのは、闘い・リスクのあるチャレンジです。

4ハウスに火星が入っている人は、父親や育った環境への対抗心が強く、自立した人になるでしょう。

中には騒がしく活気のある環境で育った人もいるようです。ケンカが多く、落ち着かない家庭だったかもしれません。

大人になってからも家族とケンカしやすい傾向が。身内に向ける強いエネルギーをコントロールする必要があります。

また、外では静かだけれど家では大きな顔をするなど、外と家の態度にギャップがある人もいるようです。

4ハウスに木星が入っている人「家が繁栄をもたらす」

木星は広がり・思想・新しい展開を表す天体です。

4ハウスに木星が入っている人は、両親から過保護な愛情を受けて育った人が多いと言われています。

大人になっても父か母からサポートを受けやすいため、なかなか実家や地元から離れられないようです。恩恵に甘えすぎず、自分の足で立つことが大切になります。

そして、特に身内に対して甘い顔を見せる傾向も。周囲への気遣いとのバランスを意識すると良いでしょう。

また、思想や哲学に関わりのある家庭で育った人もいるようです。信念を持つことが心の拠り所となります。

木星の広がる力によって、大家族になりやすい傾向があります。広々とした豪邸に住む人もいるかもしれません。

木星は幸運の星なので、地元や故郷で仕事をすれば、経済的に発展する可能性を秘めています。

晩年は安定した生活をしやすいでしょう。

4ハウスに土星が入っている人「忍耐強さにより安住の地を築く」 

土星は秩序・制限・フレームを象徴しています。

4ハウスに土星がある人は、しつけの厳しい環境で育つ傾向があります。

自由に振る舞うことを制限され、子どもらしくいられない幼少期を過ごしてきたかもしれません。

そのため、大人になってもどこか抑圧的で、プライベートな空間でも気を引き締めるようなところがあるようです。周りにはきっちりした印象を与えやすいでしょう。

結婚運や家庭運において辛い経験をしやすいですが、忍耐強く向き合うことで、安心できる居場所を作っていけると言われています。

晩年は家を取り仕切る主(あるじ)となるかもしれません。

ベネフィック天体のアスペクトがあれば、不動産関係の収入が見込めます。

4ハウスに天王星が入っている人「形式にとらわれない家庭」

天王星は改革・急な変化・個性を司っています。

既成概念にとらわれない家庭の形を築くのが、4ハウスの天王星の特徴です。

型破りな父親を持ったり独特のルールがあったり、ユニークな家風で育った人が多いようです。

心が休まらない、急な変化の多い家庭だったかもしれません。

また洗練された価値観を持ち、都会の生活に馴染みやすい傾向があります。

その反面、「男は外で仕事をし、女が家を守る」という昔ながらの家風には抵抗を感じやすいようです。

家族と一定の距離を取って生活する人もいるでしょう。

4ハウスに海王星が入っている人「夢見る旅人」 

海王星が象徴するのは夢・インスピレーション・イメージです。

4ハウスに海王星が入っている人は、浮世離れした家庭に育った人が多いようです。

家庭環境が不安定だったり、地に足がつかない生活を送りやすいと言われています。中には芸術をなりわいとする親を持つ場合も。

居住地を固定せず、アドレスホッパーなどの自由な生活を送る人もいるようです。

また、家族や家庭に対して現実離れした理想を持つ人もいます。自分と他人のパーソナルスペースの境界線がふわふわしやすいため、線引きが課題になるでしょう。

4ハウスに冥王星が入っている人「強い影響力を持つ家庭」

冥王星は破壊と再生・深掘・カリスマ性を表す天体です。

4ハウスに冥王星がある人は、親からの影響力が非常に強いと言われています。なかなか安心できない環境下で暮らしたり、親が強い支配力を持つ権力者だったりすることもあるようです。

家庭運がガラリと変わることがあり、それが人生のターニングポイントとなることも。

ベネフィック天体とのアスペクトやソフトアスペクトがあれば、力強い回復力によって甦ることができると言われています。

4ハウスの支配星をチェック!天体が0個の人もその意味を読み解くことができます

4ハウスに天体が何もない人は、家族運や家庭運がないということではありません。

4ハウスカスプのサインの支配星をチェックしてみてください。その支配星が4ハウスに影響を与えています。

牡羊座 火星
牡牛座 金星
双子座水星
蟹座
獅子座太陽
乙女座水星
天秤座金星
蠍座冥王星、火星(副支配星)
射手座木星
山羊座土星
水瓶座天王星、土星(副支配星)
魚座海王星、木星(副支配星)

4ハウスに天体が複数入っている人「家族やプライベートにエネルギーを注ぐ」

4ハウスがオーバーロードやステリウムなど、複数の天体が集中している人は、家族や仲間との時間、プライベートな生活を重要視していると言えます。

そちらに力を入れるあまり、見知らぬ土地にいくことを避けて、大人になっても生まれ育った実家や地元に住み続ける人もいるかもしれません。

あるいは育った家庭環境のインパクトが強く、大人になってからも影響するという解釈もできます。

4ハウスから基盤・ルーツに関する価値観を知ろう!

今回は4ハウスに入っている天体の意味についてご説明しました。アンギュラーハウスはとても重要視されています。

あなたや周りの人のホロスコープをチェックすることで、基盤やルーツについての理解が深まったのではないでしょうか。

ぜひ色々な人のホロスコープを見てみてください。西洋占星術の勉強のヒントになれば幸いです。

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