8ハウスは遺産・継承・死の部屋！10個の天体の意味を総当たりで解説！

2022.04.27
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今回は、西洋占星術のホロスコープの8ハウスについて解説します。

8ハウスの担当分野や、各ハウスに入っている10個の天体、天体が1つのハウスに集中している場合の意味などをみていきましょう。

この記事を読むことで8ハウスを理解し、自分や友人の性質を知るキッカケになるはずです。

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【目次】

8ハウス（8室）は遺産・継承・死の部屋！

8ハウスの担当分野は、遺産・継承・死です。

8ハウスは「他者と契約関係を結ぶ7ハウス」から、さらに進んだ対人関係を表します。

7ハウスは天秤座、8ハウスは蠍座が対応。天秤座は風のサインであり、接点を持った後に拡散するエネルギーを表します。そこで、水のサインの蠍座の出番が必要になるのです。

水のサインは対象を内側に取り込もうとする力があるため、7ハウスの対人関係をもっと内面的に深めて、固定化させる働きをします。

他者と感情や価値観をシェアし、より強く繋がることで、相手から影響を受けることになるのです。

2ハウスが表すのは「自分の財産」ですが、正反対にある8ハウスは「他者を表す7ハウスから見て2番目のハウス」なので、「他者の財産」を担当します。つまり遺産・継承・遺伝など、利害を含めた他者から受け取るものを示すのです。

また、他者と繋がって新たに生まれ変わるということから、死やセックスの部屋とも呼ばれています。

8ハウスに月が入っている人「心身の深い体験を求める」

月は感情や安心感の象徴です。

繰り返そうとする無意識の癖のようで、日常生活の心の動きや生活パターンとして表れます。また、月が示す人物像は母親や女性です。

8ハウスに月が入っている人は、母親や女性、身近な人物から遺産や遺伝的なものを受け継ぐ傾向があります。

また、平凡な日常を嫌い、他者との一歩踏み込んだ関係や行動によって感情が動かされるようです。心身の深い体験をしてこそ、生きているという実感を持ちやすいのでしょう。

そしてスピリチュアルな物事に関心を持ち、影響を受けやすい面も。一方でハードアスペクトが関わっていると、スピリチュアルな物事に対して拒否反応を示したり、過敏になったりするようです。

月は満ち欠けを繰り返し、その姿は安定しません。ですので結婚後のパートナーとの関係に波風が立ったり、経済状況が上下しやすいと言われています。

8ハウスに水星が入っている人「心理学・スピリチュアルな世界を研究」

水星は知性・認識力・コミュニケーション能力を司る天体です。

知的好奇心を抱く分野や、知性を活用する方向性が表れます。

8ハウスに水星が入っている人は、心理学やスピリチュアルなど目に見えない世界に知的好奇心をくすぐられるようです。歴史のある文学や読みものを論理的な側面から学び、深く追求することに向いています。

アイデアを0から自分で生み出すというより、他者から教えてもらったものから着想を得て考えていく方が捗るでしょう。

水星は機敏さも表すため、ハードアスペクトが関わっている場合は、遺産など人からの預かりものについて度々トラブルに煩わされる可能性が。

結婚後の金銭トラブルにも注意が必要です。

8ハウスに金星が入っている人「他者に深い愛情を抱く」

金星が象徴するのは楽しみ・快楽。

どんな対象にときめいて愛するのかや、美的センスが表れるのです。

8ハウスに金星が入っている人は、相手と深く繋がり共感する能力があります。そのため相手の気持ちや状況が、手に取るようにわかるでしょう。

情が深く、相手からの重い愛情も受け入れるようです。そして一度懐に入れた相手とは離れがたく、過去の恋愛がなかなか吹っ切れずに、関係がズルズルしやすいかもしれません。

また、人から贈り物をされる機会が多いのも特徴の一つ。

結婚相手やパートナーは経済力が高く、物質的な恩恵を受けやすいでしょう。

例えば独身時代は金銭的に貧しかったとしても、結婚後には経済力が上がる可能性が高いのです。

8ハウスに太陽が入っている人「他者との関わりが成功のカギ」

誇りと威厳を表す天体である、太陽。

本人が輝くための活力なので、太陽の力を発揮することで自己肯定感が上がり、堂々と振る舞えるようになるでしょう。

8ハウスに太陽が入っている人は、他者の能力や預かりものによって恩恵を受けると言われています。

ですので、大きな遺産を受け継いだり、結婚相手の能力によって経済的な成功がもたらされる人もいるでしょう。

仕事では家業や会社の後継者になったり、人のものを継いだりすると良いようです。保険や不動産業などにも向いています。

自分だけの力で道を切り開いていくというより、人のものや才能を使うことが成功のカギ。つまり、目的を達成するためには、どのような協力者を得るかがとても大切なのです。

また、死生観については真摯に向き合うでしょう。

8ハウスに火星が入っている人「激しい感情の持ち主」

火星が司るのは、なりふり構わず闘って勝利しようとする力です。

良くいえば勇敢、悪くいえば攻撃性として表れることもあります。

8ハウスに火星が入っている人は、内面に激しい感情を秘めているようです。

熱意を向ける対象には高い集中力を持つため、それを仕事に活かすと実績に繋がります。特に心理学やスピリチュアルの分野であれば、研究に没頭するでしょう。

また、他者の懐に深く介入する傾向があり、相手に感情移入をしすぎたり、強い嫉妬心を向けることも。その一方で、他者からも境界線を越えて介入されやすいとも言えます。

結婚相手は財布の紐が緩く、豪快に使う面があるようです。金銭の管理方法は慎重に検討した方が良いでしょう。

経済面では、他者の財産やものを預かって投資することに向いています。吉星やソフトアスペクトが関わっている場合、それによって利益を生み出せるでしょう。

8ハウスに木星が入っている人「他者との契約で恩恵を受ける」

木星が司るのは広がり・発展・成功です。

木星は「吉星（ベネフィック）」と呼ばれており、内面的な成長や物質的な成功をもたらします。

8ハウスに木星が入っている人は、人と繋がることが幸運のカギです。他者から大きな遺産を受け継いだり、不労所得を受け取る可能性があります。

玉の輿に乗る可能性があり、結婚相手からは物質的な豊かさを受け取るでしょう。

また、他者と取引することで恩恵を受けるため、仕事ではより大きな組織・企業を相手にすると良いと言われています。

そして、この星を持つ人は精神性が豊かで深みがあり、死生観に興味を持ちます。神秘学やスピリチュアルな分野の研究に向いており、それによって人生のピンチが救われたり、成功へ導かれるでしょう。

ただしハードアスペクトが関わっている場合は、財政状況に対して見通しの甘さや過剰な自由さが目立つようです。

8ハウスに土星が入っている人「他者との距離感に慎重」

土星は秩序・ルール・制限を表す天体です。

物事に制限をもたらすため、不安や窮屈さを感じることがあります。ただし人が成長する上では重要な存在です。

8ハウスに土星が入っている人は、真面目な死生観を持ちます。歳を重ねていくうちに信仰深くなったり、目に見えない世界を重んじるようになるでしょう。

他者に容易に深入りすることに抵抗感を持つため、性の欲求に対しては抑え込む傾向があります。その一方で、深い繋がりを持った関係は長続きしやすいようです。

また、ハードアスペクトが関わっている場合は、他者から何かを預かることで損失を被る暗示があるため、保証人になるのはおすすめしません。

特に結婚すると相手から負の遺産を受け継いだり、経済的に苦労しやすいようです。

吉星やソフトアスペクトが関わっている場合は、絶え間ない努力によりほしいものを獲得できる可能性があります。

8ハウスに天王星が入っている人「独特な死生観」

天王星は急な変化・独自性・改革を司る天体です。

積み上げてきたものを打ち壊し、新しい風を吹かせるエネルギーを表します。

8ハウスに天王星が入っている人は、大衆と被らない変わった死生観を持ちます。他者に対して特異な気持ちを抱いたり、特殊な性的趣向を持つ場合もあるようです。

また、結婚すると経済状況が急変しやすいと言われています。それは結婚相手の経済力が期待できなかったり、相続問題が発生しやすいからです。

あるいは、予想外のタイミングや方法で他者から物質的な利益や遺産を得るでしょう。ソフトアスペクトが関わっていれば、結婚がキッカケで懐が潤う人もいます。

しかし、この星を持つ人はそれをすんなりとは肯定せず、遺産の受け取りを断る人もいるようです。

8ハウスに海王星が入っている人「スピリチュアルな能力を受け継ぐ」

海王星はインスピレーション・理想・無意識など、目に見えないものを想像する力の象徴です。

8ハウスに海王星が入っている人は、先祖からスピリチュアルな能力を受け継ぐ傾向があります。霊感のある親を持つ場合、本人にも遺伝するでしょう。先祖に能力者がいなくても、本人に霊感の素質が備わっている場合もあります。

心理学やスピリチュアルな分野に興味を持ち、実際に霊的な体験をしやすいようです。

また、感受性が豊かなため、他者に対して心や体の距離感が一定ではなく、他者に左右されやすい一面も。

そして、結婚相手やパートナーの経済力によって、思わぬ事態になる可能性があります。相手の懐事情をしっかり調べておくことが大切です。

また、財政状況の計画性が甘く、不安定になりやすいようです。ソフトアスペクトがある場合は、計画外で物質的な利益が得られるかもしれません。

8ハウスに冥王星が入っている人「他者との深い体験が人生に影響する」

冥王星の象徴は死と再生・極端・洞察力です。

絶対的な支配力や変化など、根底から覆すほどの大きなエネルギーを司っています。

8ハウスに冥王星が入っている人は、通常であれば躊躇するような一線を容易に飛び越え、他者に深く関わっていこうとします。そして、逆に相手から介入されることにも寛容です。

一度深い感情を抱いた相手は、長い間忘れられないでしょう。

また、死に触れることで、性格がガラリと変わるほど大きな影響を受けることもあります。それは他者の死だけでなく、本人が九死に一生を得るような体験をする場合も。

他者のものを預かったり受け取ったりすることでトラブルに発展しやすいため、取引する際は慎重さが必要です。

ソフトアスペクトが関わっている場合、隠れた存在からサポートが得られる可能性があります。

8ハウスの支配星もチェック！8ハウスに天体が0個の人もその意味を読み解くことができます

8ハウスに天体がない人はどう読み解いたら良いのでしょうか。

その場合、8ハウスに入っている天体の支配星を確認してみてください。その天体のあるハウスや天体の状態が、8ハウスの性質を暗示しています。

牡羊座	火星
牡牛座	金星
双子座	水星
蟹座	月
獅子座	太陽
乙女座	水星
天秤座	金星
蠍座	冥王星、火星（副支配星）
射手座	木星
山羊座	土星
水瓶座	天王星、土星（副支配星）
魚座	海王星、木星（副支配星）