ハーフサム(ミッドポイント)とは何か

ハーフサム(ミッドポイント)とは何か?その考え方と使い方

一般的な占星術では、生まれたときに天体があった場所が重要な占星点(感受点)だと考えます。

ハーフサムというのは、天体と天体の真ん中の、なにもないところに強力に反応するポイントがあると考えるものです。

その場所のことをハーフサムポイント、あるいはミッドポイントと呼びます。

ここでは、ハーフサムの考え方や使い方を解説していきます。


【目次】

    1. ハーフサムの書き方
    2. ハーモ4、ハーモ8について
    3. ハーフサムの研究
    4. ハーフサムの使い方 ~出生図の読解に使う~
    5. ハーフサムの使い方 ~未来予測に使う~
    6. ハーフサムを使ってみよう

ハーフサムの書き方

たとえば、太陽と冥王星の真ん中を、太陽と冥王星のハーフサムポイント、ミッドポイントと呼び、

☉/♇

と書きます。

ホロスコープで示すと、太陽と冥王星の真ん中のピンクの★の部分のことです。

ハーフサムポイント(ミッドポイント)

ハーモハーモ4、ハーモ8について

天体と天体の真ん中のポイントといっても、円の短い弧の真ん中が先ほどのピンクの★でしたが、円の長い弧の方にも真ん中がありますよね。

図で表すと赤い星の位置です。

ここもハーフサムポイント、ミッドポイントです。

ピンクの★と赤い★は180度の関係にありますので、オポジションであり、どちらも強く反応するポイントであると考えます。

これをハーモ2といいます。

さらにスクエアのポイントにも強く反応するポイントがあると考えます。

これはハーモ4。90度方式とも呼ばれます。

太陽と冥王星のハーフサムポイントをハーモ4、90度方式で出すと、ピンクの★、赤い★、青い★が二つの、合計4つの感受点が出てくることになります。

さらに45度の位置を加えたものがハーモ8の45度方式です。

ハーモ8では8つの感受点が出てくるのです。

ハーフサムの研究

ハーフサムの考え方を体系化したのはドイツのエバーティン氏です。

エバーティン氏は、2つの天体のハーフサムポイントに別の天体がある場合、3つの天体により意味が生じると考え、それを整理して発表しました。
(「The Combination of Stellar Influences」)

日本では石川源晃先生が、特に重要だと思われたハーフサムの組み合わせを「ハーフサム40選」として整理し、それぞれに名前を付けられています。

アメリカの有名な占星家であるノエルティル氏も、ハーフサムについて研究されています。

ARIからは、ハーフサムの研究家として有名な工藤明彦先生の「ハーフサム事典」を出版しています。

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ハーフサムの使い方 ~出生図の読解に使う~

石川先生は40個のハーフサムの組み合わせ(ハーフサムの軸とも呼びます)を選ばれたわけですが、それが必ずしも正解というわけではなく、他にも大切だと言われている軸はあります。

そのあたりの考え方は研究者によって違ってくるのですが、ここでは、なんといっても最も重要な太陽と月のハーフサム軸を例にしてみていきましょう。

こちらはスティーヴ・ジョブズさんのチャートです。

太陽と月のハーフサムポイントは、ダイレクトな中間点が黄色の2点、ハーモ8にするとその他の赤い〇も入ってきます。

スティーヴ・ジョブズさんのチャート

太陽が魚座の5.75度、月が牡羊座の7.79度ですから、ちょうど真ん中は、魚座の21.77度になりますね。

そこに45度ずつ足していったところがハーモ8のハーフサムポイントということになります。

以下の図は、ホロスコープ作成ソフト「スタナビ」のハーフサム機能で、「軸刺激」表示したものです。

ハーモ8のすべてのハーフサム軸のうち、オーブ1.5度以内に天体との接触があるものをすべて表示しています。

オーブについてもいろいろな考え方がありますが、ここでは工藤先生の1.5度を採用してみました。

これによると、太陽と月のハーフサム軸に近いのはMCで、その誤差は0.7度です。

MC=☉/☽

と書きます。

これを工藤先生の「ハーフサム事典」で読むと、「社会で自己確立をしようとする意識と努力、公共的な仕事」といった意味になるのです。

このようにハーフサム軸に接触している天体を探し、3つの天体で出来る意味を読んでいくのです。

ハーフサムの使い方 ~未来予測に使う~

出生図のハーフサム軸に、オーブ圏内には天体がないという場合もありますよね。

そういうハーフサム軸を、「軸が満たされていない」と呼びます。

軸が満たされていないハーフサム軸に、ソーラーアークやプライマリー、トランジットの天体が来るとき、そのハーフサム軸が満たされ、ものごとが実現すると考えるのが、ハーフサムの未来予測における使い方です。

たとえば、出生図の太陽と月のハーフサム軸が満たされていない場合、そこにトランジットの木星が到達すると、

♃=☉/☽

ができあがり、工藤先生の「ハーフサム事典」によると、「誠実さ、楽観的な人生観、幸せな人間関係、幸福の分配、結婚、誕生」などといった意味がでてくるわけです。

ハーフサムを使ってみよう

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